白洲フォント揮毫にあたって
最初のページ 白洲フォント 賞状専用フォント 宛名専用フォント
   はじめに   
株式会社リコー様とのご縁でフォントの字母揮毫、制作に取り組んでまいりましたが20年が経過。本来手書きの書は
『リズム、線質、墨色』などの要素にて書作品の表現をいたしますが、フォントはコンピューターから機械的に、文字をならべ紙に出力する関係で筆脈のリズム、線の遅速、墨色の味などが画一的で、当時私自身は毛筆フォントの字母揮毫にあたり抵抗がございました。
しかし、世に商品化されている毛筆フォントのどれを拝見致しましても、あまりにも品質的に関心出来ないものが多く、出来る限り『手書きに劣らぬ毛筆フォントは出来ないか!』を課題にしてチャレンジしてまいりました。
ご縁あって、最初に株式会社リコー様のご依頼にて『HG白洲毛筆太楷書』を揮毫させていただき、次々と白洲シリーズを世に発表させていただく機会をいただきました。納得できないまま時間の経過。
2001年には、漢字データベースでは最高峰の『今昔文字鏡』約7万文字(画数が多く15〜20万文字に匹敵)の毛筆楷書体の揮毫を依頼され、1年弱で書き上げました。
昼間は当時会社勤めのため、深夜、早朝、祭日の時間を使い、平均3.5〜4時間の睡眠で書き上げ完成しました。ボリュム的には毎日4巻の写経を書くのと同程度です)
丁度その年は息子が難門学部を目指し受験の年でありましたが、息子に負けない程私も深夜迄作業を進めたものです。
当時文字鏡の揮毫にあたっては、自己研修を極めるチャンスと考え一字一字を一佛の心境で写経の如く取り組み、忍耐力が求められました。

ここ数年で30万文字を超える字母を揮毫して来たことになります。
最近になってフォント制作の技術的仕様の限界と毛筆フォントの字母揮毫のコツがやっと見えて来た気がします。揮毫すること『鐘張の池水尽墨』の心境です。

その後、後世に残せ、社会貢献できる書体を意識した『NSK白洲賞状書体』は白洲自身が字母揮毫からフォントのデータ化のすべての工程を自ら行い、文字バランス、文字の間など微調整にいたるまで、こだわりながら7年を要して製作を進めたものです。。
 現在も気になる表現文字の手直しを進め毛筆フォントの品質を高めています。
今後もこだわりの白洲フォントの製作に取り組んで参ります。

                      2009年7月吉日
                                      中本 白洲
      


         
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