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賞状作成のとき必ず押さえておきたいポイントとマナー

2016年06月26日 
[賞状の文例とマナー]

意義
表彰状 多年に亘 1
yoko表彰状 1
    • 賞状とは、
個人又は団体に対し、成績を賞したり、
行為を表彰したり、又は感謝の意を表したり
する場合に用いる文書をいいます。

本来賞状とはすべてを含んだ書状の総称です。
例えば研修会、文化活動、スポーツ大会というように、
日ごろ私たちの生活にもかかわりの深い、
各種イベントのようなものが対象となります。

  • 表彰状とは
人がある活動において優秀な成績をあげ、大きな功績を残したり、
他の模範となるような善行があった場合にこれを讃えて
授与されるのが表彰状です。
表彰状は職員や部内者・関係者など一定の職務や
義務を滞りなく実行後、その勤務成績や労苦を讃える
意味として用いられることが多い。
文例集を参照ください[賞状の文例とマナー]
  • 感謝状とは
表彰文とは、個人又は団体に対し、成績を賞したり、
行為を表彰したり、又は感謝の意を表したり
する場合に用いる文書をいいます。

作成上の注意 

  1. 1.原則として縦書きとしますが、左横書きとしても
  2.  差し支えありません。
  3. 2.句読点は用いません。

 句読点をつけない理由

その起源は、中国伝来と言われ、古来より、宮中行事の
下知(げじ)(命令書)を初め、あらゆる書 きものの文面において
句読点を付けない慣習がありましたが、文脈が解りずらいところに
限っては「字間を一字空けたり、改行していた」ことから、
今日の句読点をつけない慣例があるそうです。
明治に入って欧米の文化や習慣が次々と取り入れられ、
あらゆる文面の書式において欧文の
句読点 〝 ,(カンマ) .(ピリオド) ”の導入がされた
際においても、表彰状や感謝状の文言に限っては
「本来は表彰 する相手を敬って手渡すものであり、
従来付いていない句読点を改めて付ける
ということは相手を見下す(句読点を付けないと読めない)
ことになり、表彰す る目的からはそぐわない」という理由から、
従来通り句読点は付けないことにしたという
経緯があったようです。


3..文の区切りがあっても行を改めないで1字分空けるだけで続けて書きます。
但し「よって・・・」と書く場合は、行を改めます。

4.受賞者名には個人又は団体を問わず敬称

  1.  (「殿」「君」「さん」など)を付けます。
  2.  但し賞状には原則として敬称を付けません。
  3. 5.原則として「ます」体を用いますが、
  4.  清浄にはついては、「である」体を
  5.  用いる事も出来ます。
  6. 6.内容に応じてなるべく一般に慣用
  7.  されている言葉を用い、昜しい言回しを
  8.  工夫します。
  9. 7.文章は、なるべく短く区切り、簡潔に
  10.  表現しますが、「なぜ賞するか。」、
    「どのように賞するか。」、「何を賞するか。」
  11.  については、できる限り具体的に書きます。
  12. 8.本文のはじめの呼掛けの語句は、
  13.  次のようにします。
  1.  ■ 個人の場合 「あなた」、「君」
    ■ 団体の場合 「貴社」、「貴組合」、  「貴町」、「貴校」など
    •  ■ 孤児のグループの場合 「あなたがた」、
    •   「皆さん」、「皆さんのチーム」など
  2. 9.作品名などを示すために必要があれば、
  3.  文中に「 」を用いる事もできます。
  4. 10.用紙は、表彰用のものを使用します
  5.  (一般には、五七桐紋、鳳凰模様の鳥の子紙です)。
  6. 11.公印は表彰者の氏名の最後の字に少し掛ける
  7.  ようにしかも印影の下縁が本文の行の
  8.  下縁とそろうように押印します。
印の位置-2 

 

  1. 12.賞状で、県以外の主催によるものについては、
  2.  その旨を明記します。
  3.  ただし、展覧会などの名称から主催者が
  4.  予想できるものについては、省略しても
  5.  差し支えありません。
  6. 13.故人への表彰の日付は、生前にさかのぼって
  7.  行ないます。
  8. 14.表彰については、人事課の指導を受けて
  9.  行ないます。
  10. (※)〇〇県の「公文書作成篇」中「公文書の書式と文例」を参考した

■ 賞状レイアウト

  1. 1.天地の各行の高さは主文(本文)は中心から
  2. 2.左右対称の高さはなだらかなお皿を伏せた形。
  3. 3.地の最終行は、なべ底の様にまとめる。

表彰状 秋山慶太殿作成見本

『表彰状の』画像をクリックしますと 書状作成マナーに準じた、賞状作成見本がご覧になれます。


 

賞状の表題、受賞者など、揮毫時に文字の大きさのルールがあります。

7-28-2

賞状の文字の大きさの解説

表彰状も文字の大きさの順

下記番号は、賞状作成時の文字の大きさの、ルールがあり、受賞者は二番目の大きさで書く


    • 表 題

    • ① 賞状類の主題であり、主文のⅡ倍ほどの大きさにしっかりと書く。
      ② 表題が、 賞状なら主文のおわりは「賞する」「賞します」とします
        感謝状なら「謝意を表する」「感謝の意を表します」、
      表彰状なら
      「表彰する」「表彰します」となって、
      表題と主文の内容を一致させる。
    • 受賞者

      • ① 字の大ききは、主文よりは大き目に、表題よりは小き目に書く。
      • ② 受者の肩書き等は、受者氏名よりやや小さ目に書く。
      • ③ 表題と主文との中間に、行間を十分にとり、表題より下げて、主文の
      •   下限より、一字か半字分ほど上に上げておさめるように配置する。

      主文

    • ① 主文の字の大きさは、受者名、贈者名よりは小き目に、
    •   年月日よりは大き目に書く。
    • ② 主文の書き出し、改行の場合も一字下げないで書く。
    •   主文中の改行は原則として、一回だけである。
    • ③ 句読点は用いないのが慣例である。
    • ④ 漢字は大きく、びらがなは漢字よりびとまわり小き目に書く
    • ⑤ 一行の字数(字詰め)は同じでなくてもよい。
    •   漢字ばかりの行、漢字の多い行は字数が少くなり、
    •   びらがなの多い行は字数が多くなる。
    • ⑥ 一つの語句が二行にわかれないようにする。
    • ⑦ 「は・へ・を」の助詞等が行頭にならないように配置する,
    •   最後の行の末尾は少し余白があるように配置して書く。
    • 作成年月日

      • ① 字の大ききは、主文より小さ目に (全体の中で一番小きく)主文よ
        り一字分ほど下げて善く。
        ② 日付は、大会、行事、式典等の行われる年月口を書き人れるのが原則。
        ③ 年月日の表記は、数の位・を表わす「十」をつけて
        平成十八年五月 の様に書きます
  1. 贈者名

    •  字の大きさは、主文よりはやや大き目に書く。
    •  贈者の組織名、会社名等は、贈者名よりやや小き目に書く。
    •  贈者の肩書は、氏名の右上に書くから肩書きと言います
    •  贈者名の下方に、組織印や社長印を押印するため2~3センチ空けておく。

    敬称について

    感謝状の場合、感謝の意を表わすのであり、受者名に「殿」などの
    敬称をつけるが、表彰伏、賞状は、組織の上位の者等
    (中央官庁であれば任命権者である大臣)がほめるのであり、
    敬称はつけないのが原則である。

    近年では

地方自治体や民間組織の場合、表彰状、賞状、にも殿、様の敬称を
付ける傾向があります。しかし 卒業証書、認定書、各種免許書は
原則として敬称を付けない。


 

ここに弊社が作成しました賞状見本をご覧下さい。

見本 1

都知事 舛添  グランプリ都知事賞

見本 2

感謝状 佐藤信夫   見本 3

青空幼稚園 倫久 表題 W3

NSK白洲書状書体W3 という線の太さで作成しています、本文中の『修了した』 『証します』のしを観察下さい。後者の『し』は白洲賞状書体表題フォントを利用しました。

青空幼稚園 倫久 表題 W2

NSK白洲書状書体W2 という線の太さで作成しています、本文中の『修了した』 『証します』のしを観察下さい。後者の『し』は白洲賞状書体表題フォントを利用しました。

青空幼稚園 倫久 表題 W1

NSK白洲書状書体W1 という線の太さで作成しています。線が少し細くすっきりした雰囲気になりました。本文の文字数が多いい時はW1をおすすめです。本文中の『修了した』 『証します』のしを観察下さい。後者の『し』は白洲賞状書体表題フォントを利用しました。

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上記見本は『NSK白洲賞状書体専用フォント』で作成しています。

 詳細こちらをご覧下さい。

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賞状専用フォントをご購入して
作成をすすめたい方はこちらをご覧ください
他の作成見本で賞状の書き方をコメントしますので
賞状作成で注意しなければならないポイントや大局感、
を身につけて、受賞者に感動して頂ける
賞状の作成にチャレンジください。

WEB上で見かけました、賞状作成見本をここに紹介して
賞状としての、書き方マナー、レイアウト、文字品質についてコメントします

見本例 1

良い賞状見本

手書きで揮毫慣れした良い書風ですネ 賞状左隣の2行は左右対称のお皿を伏せた形のレイアウトが望ましい。文字数のためにあえて最優秀デザイン賞より高い位置から揮毫したと思われます。揮毫見本の練習手本になる見事な賞状書士の技です。見習いたいものです。

見本例 2

東洋印刷 会社名が大きい

フォントで出力しているため、いかにも印刷して作ったといったイメージ、このイメージを避けるために、少しやわらかい、行書的なフォントを使って作成。 全体のレイアウトは大変良いが、贈呈者より会社名が大きいのは不自然。 この賞状はいかにも印刷してつられたといったイメージが先に立ち、予算との兼ね合いで、この品質での作成に至ったものと思われます。  ほぼ同じ予算で、いかにも手書きといった感じで、作れますのが白洲賞状書体フォントを使った賞状です。

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